深刻に進む、少子高齢化。


こんにちは。Outgrow Japanの山本周平です。

 

前回の記事では、僕らが直面している問題をタイタニック号に比喩して表現しました。なんとなくはイメージが湧いたでしょうか?この記事では具体的な数字を用いて何が起きているのかを少し紐解いていきたいと思います。

 

では、沈没するタイタニック号の原因となった「氷山との衝突」は何を意味しているでしょうか。どうして、これから沈没すると断言できるのでしょうか。僕はその理由を2つだと考えています。そのうちの1つが……

 

少子化による人口減少

 

です。「なーんだ少子化か。知ってるよ?」と思ったあなた。知っているのは、学校の授業で習った単語だけではありませんか。僕も実際にそうでした。「少子化だー!問題だー!」なんてことは今までにあらゆるシーンで耳にしてきました。けれども、それが実際に僕らの生活にどのように影響を及ぼすのか?ということを調べたことは一度もありませんでした。どれぐらいのスピードで進行しているのかも知らなかったですし。あなたはどうでしょうか。

 

まずは、現状を知る所からはじめましょう。「少子化」?簡単ですが、「『子』が『少』なくなること」です。ニュースでもよく耳にしますよね。では、以下の質問に答えられますか?

 

問1:2017年の出生数は何人ですか。

問2:人口減少が始まったのは西暦何年ですか。

問3:今から42年後の2060年には、日本の人口は何人になっているでしょうか。

 

この問に全て答えられる人は、非常に感度が高いと思います。僕なんて調べるまで全く知りませんでしたから。さて、こういった「事実」を調べるときにとっても大事なことがあります。

 

今、僕らが生きている日本は情報社会といってあらゆる情報にまみれています。ネットを検索すれば一つの事実に対してあらゆる解釈が入った記事が出てくると思うのですが、そういった情報は参考になりません。こういうときには、書籍や公的な機関が発表している統計データを使用しましょう。

 

僕も公的なデータを検索してみました。そうするとすぐにヒット!Googleで「人口減少 推移」「出生数 推移」と検索したら、総務省の出しているデータ厚生労働省の出しているデータが出てきました。このデータを見てみてください。

 

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図1:出生数と死亡数

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図2:人口の自然増減の年次推移

出典:平成29年(2017)人口動態統計の年間推計(厚生労働省)

人口の推移

図3:人口の推移

出典:2015年までは総務省「国勢調査」(年齢不詳人口を除く)、2020年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位・死亡中位推計) 

 

さて、どうでしょうか。この数字をみても危機感が出てこない人は結構まずいです……。

 

まずは、【図1:出生数と死亡数】の白黒のグラフをみてください。

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昭和22年(西暦1947年)から平成29年(2017年)に至るまでの、出生数と死亡数を表しています。西暦1947年といえば、戦後ですね。戦争が終わって日本はこれから再建だ!という時期です。

 

なんと、この時期は1年間で250万人以上も子どもが産まれていたとは……。それに対して、年月が経つうちに出生数(子どもが産まれてくる数)はドンドンと減っていきます。昭和50年ぐらいに一度増えるのは第二次ベビーブームと言われていた時でしたね。その時も久しぶりに200万人産まれていました。

 

しかし、そこからはジェットコースターのごとく新しく産まれる子どもの数は減っていきます。そして、出生数と死亡数の折れ線グラフが交差して逆転する年があります。この年(2008年)が我々の乗っているタイタニック号が氷山にぶつかって浸水し始めた年といっても良いでしょう。

 

ただし、その兆候はありました。死亡数は年々増えていき、出生数は年々と減っていたのですから。比喩すれば、氷山に一直線に向かっていったといったところでしょうか。でも、ついに2008年にぶつかってしまったというわけです。

 

となると、あとは水が入ってくる量がドンドン増えていきます。人口が減るスピードがドンドンと早くなっています。そこで、【図2:人口の自然増減の年次推移】をみてみましょう。

 

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2008年になるまでは、一応人口は増えていました。増える人口の数は減ってはいましたが、人口は増えていました。けれども、もうグラフをみて分かるように日本の人口は2008年移行10年間減り続けています。さらに、人口が減るスピードは一定ではありません。

 

一度空いてしまった穴は塞がらずに、ドンドンと穴が大きくなって浸水することをイメージしてください。まさに日本がタイタニック号であることが分かるでしょう。

 

よって、問1と問2の答えがこのグラフからわかります。

 

問1:2017年の出生数は何人ですか。
答え:4万1000人

問2:人口減少が始まったのは西暦何年ですか。
答え:2008年(10年連続人口減少)

 

そして、このことがわかると将来の人口がどうなるのか?が分かります。【図3:人口の推移】をみてください。

 

人口の推移

これはとってもわかりやすいグラフですよね。1950年から2060年までの人口の推移を表してくれています。高齢化に関しては次の記事で取り上げるので言及はしません。

 

図1や図2で明らかになった数字がそのまま反映されていますね。2008年になるまではジェットコースターと同じく、人口は増えていた。しかし、人口増加のピークは過ぎて人口は減少しています。しかも加速度的に。

 

そうなると、将来はどうなるのか?これは、今の数字をもとにした推測でしかありませんが総務省が出しているデータによると

国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(出生中位・死亡中位推計)によると、総人口は2030年には1億1,662万人、2060年には8,674万人(2010年人口の32.3%減)にまで減少すると見込まれており、生産年齢人口は2030年には6,773万人、2060年には4,418万人(同45.9%減)にまで減少すると見込まれている

とのことです。

 

なに!?2060年には8674万人だと!?

 

今の人口減少のスピードが続くと、約40年後には4000万人の日本人が消えるというわけです。そしてその時に僕はちょうど70歳。立派に爺さんになってますね。

 

今の敷地面積に1億2000万人の日本人がいますが、3分の2になるってかなり減りますよね。学校のクラスが40人だとしたら、14人のクラスメイトがインフルエンザで欠席してる感じです。もう席はガラガラで、日直の仕事や委員会の仕事は残された26人でやらないといけない……。

 

このあたりの「僕らに実際に与える影響」に関してははまたゆっくりお話しましょう。ひとまず、どれぐらいのスピードで

 

少子化による人口減少

 

が進んでいるのか?は分かって頂けたでしょうか。実際に起きていることを公表されているデータを使って明らかにしただけですが、数字でみてみると少し実感がわきますよね。

 

けれども、僕がこの話をしても殆どの人はまだピンときません。どこか別の国で起きていることのように捉えてしまいます。実際に僕がそうでした。国のことと、自分の生活のことを直結して考えたことなんてありませんでした。だって、政府が「今、景気回復してます!」なんて言っても全く実感ありませんでしたもん。

 

ですが、この先の記事を読み進めていくとそうも言ってられなくなるので必ずチェックしてくださいね。

 

では、次の記事では「もう1つの問題」に関してお話します。

 

 

 

 

 

 

2018年02月08日 | Posted in 無知な会社経営者 | | No Comments » 

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