高齢化による社会保障費の増加が、もろに影響を与える。


老人

こんにちは。Outgrow Japanの山本周平です。

 

前回の記事はご覧になりましたか?少子化、少子化と単語だけは良く聞いていましたがまさか「40年後に4000万減少する」スピードで減っているとは想像以上でした。

 

さて、ただでさえ少子化だけで日本は詰んでいるというのにまだ問題は終わっていません。もう敢えて言わなくてもわかると思いますが、もう1つの問題が……

 

高齢化による社会保障費の増加

 

です。これも耳タコではありませんか?僕も中学校の公民の授業の時からきいてきました。高齢化が問題だー!って。けれども、これも冷静になって数字をみてみると恐ろしい事実だと実感できます。

 

では、前回同様にまずは数字でチェックしてみましょう。これも簡単です。Googleで「高齢化率」と検索したら内閣府が出しているデータがすぐに出てきました。それにしても恐ろしい……。

 

高齢化率1

図1:高齢化の推移と将来推計

現役世代の負担

図2:高齢世代の人口比率

出典:内閣府(第1章 高齢化の状況(第1節))

 

この内閣府のデータ、サラッと書いてますけど相当恐ろしいですよ。まずは、前回の記事でもみた人口推移のグラフ【図1】をみてみてください。人口が2008年をピークに減っているのは前回の記事で説明したとおりですが、今回見てほしいのは高齢化率です。

 

そう言えば、高齢化率とはなんでしょう。65歳以上の人を高齢者といいますが、その高齢者の比率のことを高齢化率といいます。この高齢化率がグングングングン上がっているのが、見て取れると思います。

 

2017年の高齢化率は、27.3%となっており約4人に1人が高齢者です。これだけでも非常に問題の数字なのですが、もっと恐怖なのがこの高齢化がドンドンと進行していることなんですよね。

 

40年後をみてみてください。2060年には38%まで達しています。10人のうち4人が高齢者ですよ?周りをみたら本当にジジイババア ばかりです。40年後にはもれなく僕はそのジジイババアのうちの1人になっているのですが……。

 

日本が100人の村だったら、そのうちの40人が体力も落ちて病気がちな戦力になりづらい高齢者となります。老いぼれ国家ですよ、本当に。深刻な少子化と同時並行しているこの高齢化という現象。これだけジジイババアが増えるとどうなるか?

 

それが、【図2】です。

現役世代の負担

 

これは何を表しているのかというと、『高齢者1人を現役世代が何人で支えているのか?』というデータです。1人あたりの負担が増えるということを聞いたことがある人もいると思います。

 

次回の記事で詳細に書きますが、日本には社会保障制度という制度があります。この社会保障制度のおかげで僕らは病院に行っても全額負担せずに3割だけでよかったり、生活に困っても生活保護を受けることができたり、定年退職後には年金で生活ができるようになっています。(今のところ)

 

なぜ、そんなことができるか?それは、あなたをはじめとした国民全員が国にお金を払って国が財源を確保しているからです。特に社会保障が必要なのが高齢者であり、その高齢者の生活を支えているのが現役世代(15歳〜64歳)なんですよね。

 

現役世代みんなで、ジジイババアを支えてきたのがこれまでの日本。実際にグラフを見ても分かるように、1950年には12人の現役世代で1人の高齢者を支えてきました。

 

しかし、それが今では2.2人で1人を負担しており、40年後には1.4人で負担することになります。昔は12人だったのが、今では1.4人で1人ですよ。カオス!!!!

 

じゃあ1人あたりにかかる社会保障費ってどうなっているんだろう?と気になりませんか。気になったら調べてみるわけです。僕は気になりました。そして「高齢者 1人あたり社会保障給付費」と検索!こちらのグラフをみてください。

 

スクリーンショット 2018-02-08 19.20.13

図3:社会補償給付費の推移

出典:国立社会保障・人口問題研究所「平成26年度社会保障費用統計」、2015年度、2016年度(予算ベース)は厚生労働省推計、2016年度の国民所得額は「平成28年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(平成28年1月22日閣議決定)」

 

高齢者の数が増えて、高齢者の割合が上がってきたことによって社会保障給付費がドンドンと増えているのがわかると思います。1人あたりの社会保障給付費はピンクの線が表していますが、2016年のデータをみてみると90万円を超えているのがわかりますね。

 

じゃあ簡単な計算をしてみましょう!
日本が100人の村だとします。現在と40年後の比較してみると、どうなるでしょうか。

 


 

■2018年の現役世代の負担は?

現役世代 :73人(子どもも入ってる)
高齢者  :27人
支える割合:2.2人で1人

<計算式>

高齢者27人 × 1人あたりの社会保障給付費90万円   = 高齢者にかかる社会保障給付費2430万円
高齢者27人 × 2.2人                = 高齢者を支える現役世代59.4人
高齢者にかかる社会保障給付費2430万円 ÷ 59.4人 =現役世代1人あたり409090円

 

■2060年の現役世代の負担は?(1人あたりの給付費が増えないとする)

現役世代 :60人(子どもも入ってる)
高齢者  :40人
支える割合:1.4人で1人

<計算式>

高齢者40人 × 1人あたりの社会保障給付費90万円   = 高齢者にかかる社会保障給付費3600万円
高齢者40人 × 1.4人                = 高齢者を支える現役世代56人
高齢者にかかる社会保障給付費3600万円 ÷ 56人   =現役世代1人あたり642857円


 

 

わーお。簡単に計算をしてみただけでも、違いがわかりますね。少子化と高齢化という現象が進行しているだけで、勝手に僕らは給料から引かれる金額を上げられてしまいます。上記は本当に単純な計算ですし、反映していないマイナスの要因となるデータも入れていないのに手取り年収が24万円も減ります

 

僕らの子どもや孫の世代は、より一層きつくなっているでしょうね。まだまだ問題はこれだけでないというのに……。

 

さて、この記事ではタイタニック号に起きている問題として「高齢化」を挙げました。しかし、それは本当に文字通り氷山の一角で他にもたくさんの問題があります。そしてその問題はどこか別の国で起きていることではなくて、切実に僕らの生活を圧迫してきます。

 

今日のこの記事で挙げた簡単で楽観的な計算でさえ、手取り年収が24万円減ることが明らかになりました。いったいあといくら減るんじゃ!

 

自分の仕事がより発展しようが、発展しまいがこれから国にとられるお金が増えると思うと本当に嫌ですよね。タイタニック号に起きてる問題は、まだこれで終わりません。次回も引き続きお話していきます。

 

 

 

 

 

 

 

2018年02月08日 | Posted in 無知な会社経営者 | | No Comments » 

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