【ニュース #6】ウナギ、職人不足も深刻 資源保護へ規制の動き

ニュース概要

ウナギ、職人不足も深刻 資源保護へ規制の動き

ウナギは世界に19種類いるとされる。生態系は謎が多く、正確な資源量はわからないが、稚魚の漁獲量が減っているのは確かだ。国際自然保護連合は2014年、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。

調べた情報

【ウナギに関する現状】
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●ニホンウナギの資源量は正確に把握できていない
●シラスウナギの漁獲量 1950年代後半:200トン 現在:20トン以下
●稚魚(シラスウナギ)の取引価格は1キロ300万円と前年の3倍
●日本は天然のシラスウナギ(=ウナギの稚魚)を獲った後に生簀で養殖して出荷する
●国際自然保護連合(2014年)は、シラスウナギを養殖池に入れることができる上限の量を制限した(中国:36トン、日本:21.7トン)
●日本のウナギの自給率は20%。80%は中国産のウナギ
●中国は50カ国以上にウナギを輸出し、日本は最大輸出相手国で45%
●日韓台でおこなった国際会議では、上限を下げることなく現状維持の決定をした。
理由1:科学的な根拠がない
理由2:中国が不参加

【ウナギの漁獲量減少の背景】

●乱獲や密漁(シラスウナギの捕獲者は2万人以上にのぼる)
●ヨーロッパウナギがコカイン中毒になっているという論文が発表された
ウナギがコカイン中毒? 絶滅危惧種に思わぬリスク 
●明確な原因は不明のまま

【ワシントン条約に関して】

●180カ国が参加している動物保護に関する世界的な話し合い
●ワシントン条約は、希少な動植物の国際取引を規制することができる
●2018年7月16日からワシントン条約の動物委員会が開かれている
●2019年5月の締約国会議で規制がかけられれば、稚魚や加工品の貿易もできなくなる可能性

【アメリカウナギ】

●米国やカナダの東海岸などに分布するウナギの一種でヨーロッパウナギやニホンウナギに近い
●両種と同様、資源量が減少し、絶滅危惧種とされた
●米国内での消費はほとんどないが、ニホンウナギの減少でアジア向けとして高値で取引されるようになった

【ウナギ漁獲量減少への取り組み】

●2016年には近畿大学の養殖ナマズを使った「かば焼き丼」が大手スーパーで販売→ウナギに近い味
●2010年4月には、「ウナギの完全養殖」(実験室で生まれ成長したウナギのオスとメスから精子と卵を採取し、卵をふ化させること)が実現した


 

【起きていることのまとめ】

1)シラスウナギの漁獲量が減少
2)シラスウナギの価格が高騰→密猟者も出てくるが取締が困難
3)養殖業者の仕入れ価格が高等
4)飲食店で出されるウナギや加工品の価格が高騰
5)客の買い控え
6)飲食店や加工品会社の業績悪化

【問題に対する取り組みのまとめ】

1)国際自然保護連合が2014年に養殖池に入れることのできるシラスウナギの量を制限
2)ウナギの完全養殖の研究
3)養殖ナマズ(パンガシウス)を使った蒲焼丼を大手スーパー(イオン)で販売

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仮説:自分だけが気づいた特徴や問題点

深刻なシラスウナギの減少によって店頭に並ぶウナギの価格は高騰する。丑の日にウナギを食べたいけれど、価格が高くて食べられないという人が今年は例年に比べて比率が高くなることが予想される。あと数日で丑の日であるが、今年はウナギの養殖を営んでいる業者達の中でパンガシウスの養殖に少しずつ切り替えたところが良い思いをするのではないだろうか。


記事作成時間:2時間30分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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