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セブン、消えた100円ビール テスト段階、SNSで拡散 マーケティングに課題浮上
セブン―イレブン・ジャパンが17日に店頭の専用サーバーで提供する予定だったビールのテスト販売を中止した。いれ立てコーヒーで消費者の心をつかんだセブンが100円玉1枚で買える生ビールを販売すれば、再び新たな消費トレンドを起こせる可能性があった。だが、交流サイト(SNS)で事前に情報が拡散、飲酒運転などリスクも勘案し取りやめた。ソーシャルメディア全盛期、セブンはマーケティングの難しさに直面している。
調べた情報
【セブンイレブンのマーケティングテスト】
●全国で1週間あたり10~20の売り場テストを実施。最低でも3週間程度試し
●導入する場合も地区ごとに徐々に広げるのが通例
【販売を中止した理由】
●SNSで話題が先行し「販売体制を整えることが難しい」(セブンイレブン)
●セブンイレブンのお客さま相談室に1日数十件の意見の電話
●ビールの品質管理を問題師する声も
●今回の取り組みは現場レベルのテストという段階で、経営陣にも報告していなかった
【ビールの原価】
●Sサイズ:100円(税込み)Mサイズ:190円
●生ビールの原価:1ml → 0.5円
●おそらくSサイズで200mlぐらいなので、原価率は95%〜100%
【ビールの安売り規制】
●公正取引委員会は、大規模事業者がビールを廉価販売して客寄せに使うことを、かなり厳しく監視している
●酒税法の改正を受けて、2017年6月からスーパーマーケット等ではビールが値上げされた
●国税庁は酒税法改正後に廉価販売について、小売店の酒類販売免許も取り消せるようになった
【他社】
●既に他のコンビニは店頭にビールサーバーを置いてテスト販売を実施
●「ニューデイズ」約50店で取り扱っている(アサヒ)
●ミニストップがオフィス街に展開する「シスカ」4店にビールサーバーを置いている(キリン)
●ニューデイズは、駅ナカが多いので飲酒運転のリスクは限りなく減る
〜出典〜
セブン、生ビールテスト販売中止
セブン、幻の100円ビール 飲酒運転リスクなど警戒
セブン、消えた100円ビール テスト段階、SNSで拡散 マーケティングに課題浮上
生ビールが飲める“居酒屋コンビニ”発見! これがセブンの目指す道? (1/3)
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セブンの「生ビール」がそもそも困難な理由 事前の反響を受け試験販売もいっさいできず
駅コンビニの「生ビール」が騒動と無縁なワケ
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自分だけが気づいた問題の中心
●現場のテストで経営幹部は知らなかった
●酒税法の改正で国税庁の権限が強くなった
という点から考えると、報道はされていないがSNSで話題になったことによってセブンイレブンの本社に国税庁から連絡が入ったのではないか?と考える。そのため、「延期ではなく中止」という声明を出して100円でビールを販売しないという会社としての明確な意思を発信して、最悪のケース(小売店の酒類販売免許取り消し)を回避したと考えられる。
記事作成時間:57分
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