
ニュース概要
昨年「台湾と断交しろ」という中国の要求をきっぱりと拒否したことで注目を集めた太平洋の島国パラオが中国の報復に苦しんでいる。中国がパラオへの団体観光を禁止し、パラオを代表する産業である観光業が枯渇しているからだ。ロイター通信が20日報じた。
調べた情報
●パラオは、人口2万1000人の6倍にあたる12万2000人の観光客が訪れる国
●そのうちの5万5000人は中国人観光客
●台湾人の観光客数は9000人
●ホテルの客室やレストランが業績不振、旅行会社が廃業
●パラオ内にも親中派も出てきている
●パラオは1999年に台湾との国交を結んだ
自分だけが気づいた問題点
パラオの観光事業が、中国に依存をしていなければ今回の脅しに効果はなかった。中国人マーケットで売上が上がって国が潤ってくる場合、リスクを伴う。最近では、日本車の3社も中国マーケットへ乗り出すことが決まった。市場として、見逃すことのできないマーケットではあるが政治的なリスクがあるのを承知で施策を打たなければならなかっただろう。
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