◆概要:いったい何が起きているのか?
最近ニュースを騒がせている、ファーウェイの問題。実際に何が起きているのか?分かりやすく解説をしてみる。
【ファーウェイは、米中の貿易戦争に巻き込まれている】
事の発端は、アメリカと中国の貿易戦争だ。貿易戦争を仕掛けたのはアメリカ。近年の凄まじい中国の経済成長に対し、世界経済の頂点に立つアメリカは危機を感じていた。かつては、対中政策は「関与」だったものを「抑止」に変えたのがトランプ大統領である。
トランプ大統領は、まず米国の対中貿易赤字を理由に中国製品の輸入に対して追加で関税を課すようにした。太陽光発電パネルに30%、洗濯機に20%の追加関税である。そしてその後は、鉄鋼に25%、アルミニウム製品に10%の関税をかけた。
ここから、中国の報復関税が始まる。アメリカからの果物の輸入に対して15%〜25%の追加関税を課した。
お互いに関税を課す状況が続いていき、次にアメリカが中国に対して牽制をしたのがファーウェイだ。世界のスマホシェア第2位を誇るファーウェイは第3位のアップルを最近抜いた。そのファーウェイが中国政府とともにスパイをして情報を悪用している、と報道があった。
世界的に権威を持ち始めていたファーウェイを締め出すために、日本やオーストラリアなどの国にファーウェイ製品を使わないようにアメリカが要請。そして最近では、トランプ大統領が大統領令を出したため世界中の企業がファーウェイとの取引を中止している という段階だ。
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