【第13話】ネットワークビジネスで大親友と仲を壊す

積み上げた信頼関係がなくなるのは一瞬(2011年4月)

電話帳をリストアップしてとにかく連絡をする

投資でうまくいかなかった僕にとっては、良いタイミングでネットワークビジネスの話がきた。次は絶対に成功させる。これで、あの森さんのようにお金持ちになるんだ!

今回も強い気持ちを持つ。4人に紹介するだけ。4人に紹介するだけ……。

周平「森さん、具体的に僕はこれからどうすればよいですか?」

森さん「簡単さ!まずは、自分の携帯電話を出してごらん?」

周平「携帯電話?はい!」

森さん「その携帯電話には連絡先が入っているでしょ?その連絡先をまず、全部ノートに書き出して見るんだ」

周平「わかりました!」

そう言って僕は家族や、大学の友だち、そして音楽イベントで仲良くなった友達を紙に書き出してみた。大学生だけれど比較的すぐに色んな人と仲良くなれる僕の連絡先は結構多い。

森さん「その連絡先に1件1件連絡していって、俺を紹介してくれ。そしたら、後は俺が説明するからさ。」

周平「なるほどぉ!これは簡単ですね!僕、友達多いんでさっそく連絡してみます!」

森さん「周平くんは見込みがあるなー。期待してるよ!」

その日、金沢八景に帰った僕はさっそく仲の良い大学の友だちのたつやに連絡して話してみた。

大学で一番仲が良い友だちに早速話す

周平「たつや!すごい話がある!昨日、めっちゃすごい人にあったんよ!お金稼いでてさ、俺たちも稼がせてくれるって!」

たつや「ん?なにそれ?」

周平「いや〜まじでビビったわ。俺たちもこれでお金持ち決定!」

たつや「周ちゃん、頭おかしくなったん?」

周平「違う違う!うまく説明できないんだけど、おれたちみたいな大学生にも時間作ってくれる人だから今度一緒に会いに行ってみようよ!」

たつや「全然よくわからんけど、周ちゃんが言うならまぁいいよ。」

周平「おっけーい!じゃあ連絡しておくね!」

トゥルルルル……

周平「あ!もしもし森さん!早速1人友達を紹介できそうです!」

森さん「やったじゃないか!さすが周平くんだね!このままじゃんじゃんいっっちゃって!」

僕は森さんに褒められたことで、これはいけるんじゃないか?と思った。そして、行動力の早さを自分でもすごいと思ったし小さな自信になった。

その自信がゆえに、次々友達に声をかける電話に拍車がかかる。

自分では説明がうまくできないので、取り敢えず「すごい人なんだよ!」「まじで、人生変わるかも!」という大雑把な紹介だけして、一緒に新宿に行く予定を決めた。

たつやを森さんに紹介する。自分がされた同じ方法で

周平「森さん!お疲れさまです!僕の友達のたつや君です。今日は、一緒に森さんにお話聞きに来ました!」

僕は、一番最初に土橋くんが森さんを紹介してくれたときと同じように自分の親友のたつやを森さんに紹介した。

僕とたつやがどんな関係なのか?たつやはこういう人で……森さんはこういう人で、というように。

僕は、前回の自分がそうだったように話がめちゃめちゃ盛り上がると思っていたので少し雰囲気が前回と違うのを不思議に思った。

森さん「…………という感じで、僕は今お金を稼いでいるんだ!権利収入っていいだろ?」

たつや「そうですねー。」

(…………あれ?たつやの反応が全然だな)

周平「いや〜これ、まじですごいっすよね!たつや、一緒にやろうぜ!4人に紹介するだけだよ!」

たつや「うーーーーん。ちょっとまた考えてお返事しますね。」

周平「なんで?やっぱり思ったが吉日でしょ!やろうやろう!」

たつや「今すぐには決めれないなー。」

周平「えーもったいないよ!なかなかこんな人生変わるチャンスなんてないよ?俺たち大学生なんて、同じ毎日繰り返すだけだし!」

たつや「とりあえず今日はこのへんで。周ちゃん、おれ用事あるから先帰ってるわ!」

周平「お、おう!分かった!じゃあまた連絡する!」

そういって、たつやはバツが悪そうに席を後にした。


周平「いや〜森さんの説明、すごいわかりやすくてよかったんですけどねー!たつやどうしたのかなー」

森さん「たつや君はこのビジネスの可能性が分かってなかったな。こういうちゃんに飛びつける人間か、そうじゃないかで大きく人生って変わるのさ。だから周平くんはセンスがあるっていったんだよ」

周平「おおーーーー!そうなんですね!たつやが一緒にやろうと言ってくれなかったのは残念ですが、そう言ってもらえると嬉しいです!まだ何人も紹介するので楽しみにしててください!」

たつやが帰ってから1時間ほどたって、僕も新宿から金沢八景へと帰った。

たつやが周平を止めようとする

電車にのって携帯をみてみたら、ガラケーにメールが入っている。

「周ちゃん、終わったらメールしてー」

たつやからだった。あれから気が変わったのかな?と思って、家の近くの居酒屋でたつやと待ち合わせをして、ゆっくり話すことにした。

周平「おまたせー!今日は新宿までありがとーー!」

たつや「おつかれ!」

周平「たつや、森さんどうだった?すごい人だったでしょ!」

たつや「………………。」

周平「ん、どうした?」

たつや「周ちゃん、あの人どうやって会ったん?」

周平「おれも人の紹介であったよ!すごい人だなと思って!」

たつや「周ちゃん、まじでやめておきなって」

周平「え!どうして?めちゃめちゃいい話やん!」

たつや「おれは起業したいとか全然ないけどさ、人を紹介するだけで金持ちになれるなんてそんなうまい話あるわけないじゃん。」

周平「いや、でも現に森さんは稼いでるし!」

たつや「それだって、本当かどうかわかんないでしょ。着てる服だってユニクロだったし」

周平「あれは、あえて着てるっていってたけどね!」

たつや「なんか、すっごい胡散臭い感じしたよ?あの人。俺は周ちゃんがどんなことやりたいかは分からんけれど、なんか怪しい人だなって思った。」

周平「そうかな〜。俺はすごいとおもうんだけどな〜」

たつや「まじで、やめとき。周ちゃん、まずは普通に就職したほうがいいって。」

周平「いや、おれはこんな退屈な毎日を続けたくないんだよ。だから早く起業したい!」

そんなやりとりをたつやと僕は続けた。僕は、大親友のたつやと一緒に頑張れると思っていたから拍子抜けだった。

たつや自身がやらないだけでなく、自分がやろうとしていることを否定されたから僕は気分が悪くなる。いつもだったら、楽しいはずのたつやとの飲みも楽しくない。

僕が起業をして、今後ドンドン可能性が広がるのを邪魔された感じがするし、嫉妬してるのかと思った。

なんだか気まずい雰囲気になったので、僕らは帰ることにした。

たつやと遊ぶことがなくなった

その翌日から、たつやとの連絡の頻度が減った。

授業も一緒に受けていたけれど、他の友達と一緒に受けるからといって僕とは一緒に過ごさなくなった。

僕は、どうしてたつやが僕を避けるようになったのかが分からなかった。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です