テレビが報道することを 信じるバカ
こんにちは。
Shuheiです。
最近読んだ本の中で
面白いなと思ったのが
こちらの本。
藤沢数希さんの
「反原発」の不都合な真実
という本です。
(※Amazonに飛びます)
今日の話はこの本から
藤沢さんの言葉を借りて
お話しますね。
この本には
脱原発を進めて火力発電や
自然エネルギーの発電に変えることで
より多くの死亡者が出る。
ということが書いてありました。
解釈は人によって違いますが
数値的な根拠と科学的な
根拠が述べられているので
非常に納得のいく文章です。
詳しいことは是非とも
本を読んで欲しいのですが
僕が最も印象的だったのが
石炭や石油などの化石燃料を
使用した火力発電と
原子力発電を対比して
同じ電力を生み出すのに
何人の犠牲者が出るのか?
という数値です。
僕たちは
火力発電では犠牲者は出ずに
原発は死ぬ人が出るから非常に危険だ
というイメージを持っていますが
実際の数値は違いました。
火力発電での死亡者というのは
火力発電をすることによる
大気汚染で死亡する人を含みます。
WHO(世界保健機関)は
毎年世界中で100万人の人が
大気汚染で死亡していると
発表していますが、
大気汚染の最も大きな要因は
火力発電によるものです。
それに対して原子力発電に
伴う死亡者はどうでしょう。
原子力発電による死亡者は
事故による死亡者が主体です。
(チェルノブイリ事故がありました)
「事故で直接死亡した人」
は当然含みますが
「被爆をして20年で死亡した人」
もこれに含めるとしましょう。
しかしながら、
WHOとIAEA(国際原子力機関)は
チェルノブイリ事故発生時に
「今後20年間で被爆者が
4000人死亡する可能性がある」
という発表をしたにも関わらず
20年間による調査によると
「放射能汚染による犠牲者を
ほとんど確認できなかった(WHO 2005)」
と発表しています。
それ以外にも様々な数値を
考慮に入れて計算したところ
同じ電力(1TWh)を生み出す上で
出してしまう死亡者数は
火力発電 :21人
原子力発電:0.03人
というデータが出ました。
我々に定着をしている
イメージとは裏腹に
実際に数値では
700倍も火力発電の方が
原子力発電よりも危険だったのです。
詳しい計算方法は書籍の第1章を
ご覧になってください。
テレビではしきりに原発に対しての
ネガティブキャンペーンがされており
原発を撤廃することで我々の
危険が回避される、という論調が
繰り広げられています。
そのときには火力発電によって
引き起こされる大気汚染で死亡する人は
あまり考慮されていないんですよね。
ここがポイント。
それはなぜか?
それは…………
【ニュースとしての価値が無いから】
なのです。
報道する側は当然ですけれど
視聴率をとりたいですよね。
視聴率をとるために
同じようなニュースを
ひたすら流すことはしません。
できるだけ世の中にインパクトの有る
レアケースの死亡事故や事件が
取り上げられます。
なのですでに
【死ぬことが当たり前】
になった死亡事故や事件などは
いちいちニュースに
取り上げられませんし
国民も問題視することはありません。
・大気汚染によって死亡する人
・交通事故で死亡する人
・自殺によって命を断つ人
の方が圧倒的に多いも関わらず
その報道がほとんどされないのは
ニュースとしての価値が低いからです。
それらが全部報道されたとしても
僕たちは「またか」といって
見ることもないでしょうしね。
だから視聴率を獲得するために
レアケースを必要以上に
煽ってリスクを国民に
勘違いさせてしまうわけです。
アメリカの同時多発テロが
ありましたよね。
あの一件で飛行機にのるのを辞めて
自動車で移動した結果、
死亡者数が激増した
というデータがあります。
(「反原発」の不都合な真実 より)
飛行機に乗ってテロリストに
遭遇する確率なんて
非常に低いにも関わらず
メディアが報道することに
影響を受けた国民たちが
飛行機に乗るのをやめました。
メディアはいちいち自動車の
方が死亡者数が多いことを
報道しません。
なんとまぁ皮肉な話でしょう。
自動車と飛行機の話も
火力発電と原子力発電の話も
感情論ではなくて
科学的根拠と数値にて
判断しなければいけないと
強く実感をしました。
この書籍を読むまでは
原発に関しての自分の
意見を持ってはいませんでしたが
(正確には意見を
持つための根拠がなかった)
原発をすべて撤廃したほうが良い!
と声を高らかに発している
政治家に対しての明確な意見が
できたのは良かったと思います。
感情論は本当によくないですね。
「テロって怖いよね。
だから飛行機に乗るがの怖い……」
と思って自動車を選択した結果
自分の身にかかるリスクが
格段にあがるわけですから。
メディアが報道するリスクは
本当にリスクなのか?
ということを数値として
判断する癖をつけましょう。
さいごに。
本を読んで確認してほしいことが
1つあります。
【福島県産の野菜を食べたら
健康被害が発生するのか?】
実際のところはどうなのでしょう。
是非、読んで確かめてみてください。
では!
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