目次
高校時代の挫折経験の話を再現ドラマで撮影しました。前半は僕のライバルだった人の話。後半からやまもと社長の高校時代が対比されて出てきます。過去に挫折を経験してる人だったら、共感してくれるんじゃないかな〜。
中学校までが僕の学生時代の全盛期でした。運がよく通知表の内申点で満点をとれたので、家族からのプレッシャーを感じながらもなんとか時習館高校に入学!
しかし、この時習館高校に入学したことが僕のプライドをズタボロにするなんて入学式のときには予想もできませんでした。
入学して一番最初のテストで
調子に乗った天狗の鼻が折れる
時習館高校に入学した後すぐに、合格者が集められて入学式までにしておくことは?というオリエンテーションを受けました。
そのときに「うちの学校は結構授業のペースが早いから、春休みのうちに勉強しておくように〜。最初に学力テストもあるぞ〜」と先生に言われたんですよね。
でも、僕は全く勉強をやりませんでした。だって、大丈夫だと思ったんですよ。中学生のときまで授業の予習などしたことはなく、授業の内容を一度聞けば大体内容が分かったのですから。
なのでそのノリで中学校を卒業したあとの春休みはしっかり遊びましたね〜!テストなんてとりあえず受けて、テスト中に頑張ればなんとかなるっしょ!。そんな気持ちです。
その結果……テスト受けた感想。
「…ん??……ん??全然分からん」
人生で始めて「手も足も出ない」ということを経験しました。今までは何でもやればできていたことが、はじめて「やってもできない」壁にぶつかったのです。
もしあなたが同じような経験をしていたら、どんな対応をしますかね?僕がとった対応は、とってもかっこ悪くダサいものでした。
僕はその「自分ができない」という事実を認めようとするのではなく「まぁ、きっとみんな分からないぐらいの難問が出てるんだろうな!」と思ってしまったんですよね。
そしてテストの点数と順位が返却されて(小さい紙だったのが懐かしい…)僕は唖然とします。
「あれ?下から数えたほうが早い…?」
今までは信じられないような順位が返ってきて本当にびっくりしました。まさか、自分が全体順位のうちの下位10%だなんて……。今思えば、このときに天狗の鼻をへし折ってもらったことは今の自分に大きな影響を与えているなと思います。
はじめて自分が『劣っている』
と自覚した高校生活
小学校や中学校では比較的ちやほやされてきたために、「劣等感」を感じたことはほとんどありませんでした。しかし、僕の高校時代を一言で表現するとすれば「劣等感」と言ってもいいでしょう。
時習館高校には各中学校の上位10%の生徒が入学をしてくるので、当然なんですけどね。僕は学力の実力があったわけではなく、笑顔と提出物という真面目さで合格したようなものですから(笑)授業に全然ついていけませんでした。
時習館高校の授業は、本当に難しくて予習なしでは全くついていくことができません。野球部で汗水たらして練習した後に、30分自転車を漕いで自宅に戻り、さらに勉強する体力なんて残ってないんです。笑
でも、同い年のキャプテンや他の友だちは部活を終えた後に学習塾(東進)に寄って3時間ぐらい翌日の予習してから帰ってる んですよ。衝撃的ですよ。
彼は野球もうまいし、勉強もできて神様か!と思いました。今ではお医者さんやってます。(そりゃぁなるべくしてなってるよな〜。)
今までは自分にたいして「すご〜い」と言われて、「どうだ!えっへん!」という感じで過ごしてきたのに、自分よりも能力が高くてすごい人しか周りにいない環境に大きく変化。
なんだか、とても恥ずかしくなりましたし高校生活は全然楽しくありませんでしたね。
早々にして高校生活を諦めて
授業中に漫画を読む
僕はもう華々しく高校生活を満喫することを諦めました。本当になさけないですが、あの真面目だった山本君はどこにいってしまったの?というぐらい不真面目になりました。
何をしていたかって?英語の文法の授業など、チンプンカンプンすぎたので勉強することを諦めて友達から借りた漫画「るろうに剣心」を机の下で読んでいました。
たま〜に先生に当てられるので、そのときだけ友達に「ごめん!ちょっと答え見せて!」とお願いしてその答えを黒板に書く感じ。頭悪いだけじゃなくて、勉強して食らいつこうとすらしないダサいやつですよ。
でも、そんなダサい自分をダサいとは認めたくなかったですしアイデンティティが崩れそうだったので僕はある戦略をとることにします。
ふざけておちゃらける
これは僕なりに精神を保つための防衛本能だったのではないかなと。人生初の挫折を味わい、劣等感を味わい、努力することを諦めてしまった僕はもうふざけることしかできませんでした。
「本当におれってバカだからな〜(*´∀`*)」
みたいな顔でヘラヘラしている感じです。想像つきますかね?笑
そうやってヘラヘラしてふざけていたら、出来なくてはならない問題が解けなかったり、宿題をやってきていなくても「いや〜全然おれわかんないっすよ〜」といって逃げることができたんです。
本当にかっこ悪いですよね。
漫画『ドラゴン桜』に影響され
東大に行く!!とビッグマウス
僕の高校生活がなぜ痛々しかったのか?
それは、高校1年生にして早々にして勉強を諦めて目の前の学校の授業すらまともに受けていないのにも関わらず、漫画に影響されて「東大に行く!」と言い始めたからなんです。苦笑
もしこの記事を僕の友人が見ていたら「そういえば、やまもとって東大行くって言ってたな」とか言いそう。笑
当時長澤まさみさんや、紗栄子さん、山下智久さんなどが主演で受験漫画のドラゴン桜がドラマでやっていたんですよ。偏差値30のバカでも東大に行けば人生が変わる!っていう漫画を実写化したもの。
そのドラマがきっかけで漫画を読んだら「お!これだ!」とピンときたんですよね。入学時には65あった全国偏差値が40まで下がった僕にとっては自分ごとに考えられる内容でとっても刺激を受けたんだと思います。
ドラゴン桜を読んでいるうちに僕は自己啓発されて、読み終わる頃には
今は成績が悪くても奇跡は起こせる!
願えば叶うということを
俺が証明するんだ!
と決意してしまったんです。どうですか、この中2っぽさ。笑
そこからの僕の話ですが、すごい「痛いやつ」なので軽蔑しないで話を聞いてくださいね(笑)
まず、大前提として「東大に行く!」と言っていても、授業を受ける態度は全然変わっていません。文字通り口だけなんです。
現代文の授業は、女性の先生で怒らないってことをいいことに座席のクッションを枕代わりにして堂々と寝ていましたし、世界史の授業では授業を受けているように見せるためにペンを動かしながら目をつぶって寝る術を編み出しました。
別になんも変わってないんですよ。
自己啓発セミナーにいってやる気だけは出たけど何も行動が変わらない人っていますけど、まさに僕はそれです。笑
でもいっちょ前に東大模試は受ける
これも恥ずかしいですよね〜。学校の定期テストも最下位。普段の授業も適当にうける。なのに、河合塾と駿台が実施していた「東大模試」は積極的に受けていました。(アホちゃう?笑)
これは学校の生徒全員がうけるものではなく、希望者だけのもの。なんで受けたかって?
「なんか、東大に向かっている感じ(中身が伴っていない)がする」ってのを味わうためだけでした。
手を動かすことなく、努力することなく、参考書を買っただけで何も勉強しない人と同じです。お金をはらったり、受けてるだけで自分が変わってる気がしている典型例。
そりゃ〜、周りの友達も呆れますよ。いま目の前にそのときの自分がいれば軽蔑しますもの。苦笑
どうせ「お前には無理だよ」
→言われて当たり前なやつ
「どうせお前には無理だよ」と言われたことが起業のきっかけなんです……なんていうように美談にしようとしていますが、全然かっこいい話ではなくめちゃくちゃダサい話なんですよね。
口だけ偉そうなこと言っているのに、一切そこに向かうための努力をしていない人を見たときにあなただったら何て思いますか?
僕は両親からも呆れられていました。特に母親からは「ほんと、恥ずかしいから色んな人に言うのやめて」といつも釘を刺されていましたね。
野球部の父兄同士で集まると子供の話になるのですが、「『やまもと君って東大目指すんですってね〜(嘲笑)』って言われたんだけど」……みたいに家で愚痴られました。いや〜母よ、申し訳ないっす。笑
どうしてこんなに変なことをしていたのでしょうか。どうして何もしないのに、口だけはビッグマウスだったのでしょうか。
それは、自分が弱い人間だということを分かっていたからです。そうまでしないと変われない人間だってことが分かっていたからです。
他の人に宣言することで、他の人が自分をみてくれる。チェックしてくれる。言ったのにやらないなんてかっこ悪い姿をみせたくない!という人間の心理が働いてある日突然猛烈に勉強を始めるんじゃないか?
そんな期待を込めて親、兄弟、自分の友だち、様々な場所で「俺は東大に行くんだ!」というのを恥ずかしげもなく言うビッグマウスになりました。
…………
…………
でも、僕は勉強を頑張ることができませんでした。
結果的に高校3年生の夏(野球部の最後の大会が終わった日)になるまで積極的に勉強することはなかったのです。(ダサ!)
野球部でもバカは
バカの扱いを受ける
勉強を頑張ることを諦めたかわりに、野球は頑張りました。僕の兄も時習館高校で野球部にはいっていたので、兄の背中を追っかけた形になります。
むかし母親と一緒に兄の試合を見に来ていた高校のグラウンドで自分がプレーしているのはなかなか不思議な気分になります。偏差値の高い時習館高校は、実は文武両道で結構いろいろな部活動が強い高校でした。
野球部も、昔甲子園に一度出たことがあったらしいですし、数年上の先輩もベスト8かベスト4まで勝ち進んだらしい。だから、入部する前は僕も期待に胸膨らみますよね!
期待に胸膨らまして入学したのですが、僕はびっくりしました。練習内容が全然納得のいかないものだったんです。
中学の野球部では試合を想定した実戦練習が豊富にあったのに対して、高校の野球部ではほとんど実戦練習がありませんでした。練習内容も、バッティングマシーンのボールを打つフリーバッティングと、監督によるノックが基本です。
今考えれば、60名を超える部員が平等に練習できる内容として考えるとしょうがないんだろうなと思うのですが、「これで甲子園に本当に行けると思っているんだろうか……」とバカなりに考えてしまいました。
試合を想定したケースバッティングをしたほうがいいんじゃないか?そもそも、生きたピッチャーのボールを打つ機会がないままに練習試合でいきなり他校の良い投手のボールを打つなんて…。
監督が結構いい相手と練習試合を組んでくれるのですが、練習試合をやってもただ消化しているだけでそれが自分の野球技術の成長に全然つながっていませんでした。(他の部員はどうだったのかな……。)
ただ、偉そうなことを考える割には僕自身は下手くそだったので、レギュラーにはなれませんでしたけどね。苦笑
勉強はからっきし努力しませんでしたが、野球に関してはすごく一生懸命に頑張れたかなって思います。朝練して、早弁した後に昼休みの時間に素振りして、全体練習が終わった後も自主的に残って練習をして、さらに帰りにジムに寄る。
試合に出場して貢献することができなかったので、ムードメーカー/ベンチウォーマーとして声を出したりできることは頑張ったんじゃないかなと。
しかし……自分の努力ではどうにもならない壁にあたったことが起業を考える最初のきっかけとなりました。
練習を監督に提案
しかし採用されない
僕が高校の練習に不満を持っていたのは上記のとおりですが、不満だけ思っているのではなくちゃんと提案しようと思って監督に提案しました。
しかし、僕の提案は一つも採用されることはなかったんですよね。
監督はそんなつもりはなかったと思いますけど、僕よりも学力が高い人or野球が上手い人の練習の提案は通ってた気がします。(被害妄想かもしれません。笑)
当時の僕は『学力も低く野球が下手くそな人の提案は通らない 』という結論に至りました。でも、社会に出てみると本当にそうだなと実感します。(ガチガチの実力主義ですもん)
高校生にして社会の厳しさを一足先に知ることになりました。笑
あなたも会社で働いていて同じようなモヤモヤした経験はありませんか?
甲子園に出場するんだ!という目標があって、そのために「自分だったらこんな練習をして目指したい」というプランは自分の頭の中にあるんです。
でも、自分に発言力(学力+野球の技術)がないがゆえにその提案を通すことが出来ずに、違和感や疑問を感じながら毎日過ごさざるを得ない。
もっと良い方法があるのに、自分ではどうしようもならないこの状況に対して猛烈な拒否反応が出たんですよね。
これが、僕に「起業したい!」と思わせる一番最初のきっかけした。(2番目は大学生のとき)
目標を達成するために、自分が考える理想のプランでやりたい。将来社会人になったら、こんな思いはしたくない。それが強かったです。
現在も、起業を考える会社員の方から相談を受けていますがその相談内容のうちの1つに「自分の思った提案が通らない」ということがあります。
提案が通らない理由は様々ありますが(そもそも提案内容が悪いなど)、そのもどかしさは就職していないですけど痛いほど分かるなって思いました。
あなたもそんなモヤモヤ感じていませんか?だったら僕と話がすっごく合うんじゃないかなと思います。
<本日のコメント>
挫折や劣等感を感じたことはある?
劣等感の塊だった高校生活。勉強でも挫折し、大好きな野球でも社会の厳しさを知り挫折。満足度も最高だった中学時代とは大違いです。笑
けれど、人生で挫折だったり悔しい思いをしたことがあればそれって必ず将来の糧となると思うんですよね。
僕も起業したい!と思ってから努力を継続できたのは、「高校で自分をバカにしたやつらを見返したい」そんなマイナスの感情からでした。笑
あなたは、自分の人生において挫折経験や劣等感を感じた経験はありますか?きっとその経験が将来に役に立つと思います。
今日のコメント欄では、この記事の感想とあなた自身の経験を教えていただけたら嬉しいです^^
それでは!
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この記事のライター
やまもと社長
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